パニュッと終着

1999年の8月に中国の西安を出発してシルクロードの旅に出た。
アジアとヨーロッパの境の街のイスタンブールを目指す旅だった。
それから1年ちょっとの旅でイスタンブールに到着するのだが、
イスタンブールに向かう最後の移動中には感慨深い思いが込み上げてきた。
寄り道ばかりでシルクロードからはかなり外れた旅になり、
当初の目的地だったイスタンブールにはたどり着けないだろうと思った旅だった。
それと似たような感覚をローマに到着するバスの中で今日は感じた。
自分のシルクロードの旅の本当の終着はローマに到着する今日ではないのかと。
世界を駆け回り、仕事をしたり学校にも通ったり、いろんな寄り道をしながら
15年ほどの歳月をかけてようやく俺のシルクロードの旅は終着を迎えたのかなと思う。

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レッツゴロー

Author:レッツゴロー
ママチャリで日本を縦断したり、バックパックを背負って世界を旅したりしていました。30歳を過ぎてから看護学生になり、国家試験に合格して看護師として働きだしてもバイクでオーストラリアを一周するなど旅に魅了されてしまうレッツゴローです。

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